1. 会長挨拶
  2. 沿革(新しいタブが開きます)
  3. 役員紹介(新しいタブが開きます)
  4. 定款(新しいタブでPDFファイルが開きます)

ロゴ会長挨拶

 長崎大学玉園同窓会は,明治19年(1886年)に長崎県師範学校卒業生により創立された,136年の歴史を持つ由緒ある会です。この度,栄えある同窓会の会長に就任いたしました。教育現場や教育行政等の豊富なご経験を基に会の運営に当たってこられた歴代の諸先輩方の後を引き継ぐことになり,身が引き締まる思いです。どうぞ,よろしくお願いいたします。

 私の学生時代は,昭和49年に始まりました。教育学部の中学校教員養成課程工業技術専攻に入学しましたので,少人数で和気あいあいとした雰囲気に,和みました。教室内での絆は強く,農場で栽培した米で餅つき大会をはじめたのが,今に引き継がれています。教科の繋がりは同輩,後輩に及びます。特に県内教職関係では,「長大技術」と言うだけで妙に親しみが湧いたものでした。また学生時代には,講義や演習,実験等での学びに加えて教育系のサークルに所属し,何かを得たいと意気込んだことがあった事を思い出します。意気込みだけは良かったのですが,教育に関する学びそのものよりもサークル仲間とのフォークソング・グループに夢中になり,友人宅やプール横のサークルボックスで練習を重ねては工学祭に出演する等,相当入れ込んだ思い出があります。近くには,その他にもいくつかの教育系サークルがありました。ただ仲間と居るだけで満ち足りていたあの頃,今も続く絆に,無意識のうちに当時の感覚を求めてしまいます。これも,同窓意識なのでしょうか。

 多感な学生時代というものは,職業や役職,家柄,性別等の別は無く,他愛も無いことで友と笑い合い,この世の終わりが来たかのような悲しみに沈み,人の生き様や教職への想いについて夜を徹して語り合い,同輩や先輩後輩を含めた人との繋がりに生きる価値を見いだした頃のような気がします。同窓会の意義は,全ての会員がより良い人生を歩むために,育んだ同窓意識を共通項として親睦を深めるとともに,その絆を活かして社会へ貢献することではないでしょうか。教採セミナーの講師あるいは受講生として参加することや,学校代表として校内の会員を取りまとめること,学部原爆慰霊祭に参加すること,会報「たまぞの」に執筆したり発行業務に携わること,地区懇話会で発表したり参加したりすること,会の役員や事務局員として運営に協力すること等,様々な貢献のしかたがあるのだと思います。もちろん,会員を続けることや終身会員へ移行することも立派な貢献です。貴方は,どのようなタイプの貢献でしょうか?

 本会は,明治,大正,昭和の激動の時を経て,昭和43年(1968年)に社団法人長崎大学玉園同窓会,平成26年(2014年)に一般社団法人長崎大学玉園同窓会と,母校との強い絆を保ちつつ発展を遂げてきました。私たちは,これからどのような発展を目指せば良いのでしょうか。変化が激しく先の予測が極めて困難なこれからの時代,AI(人工知能)が搭載されたスマホで,AIにより順位付けられた情報に翻弄され,ゆっくり,しっかり考える機会を手放しているのかもしれません。しかし,これから社会の構成員となっていく若者は,私たちが築いてきたこのディジタル社会で育てられた世代です。そうであれば,共通の土俵であるネット空間を共に使い,時には教えを請いながら,新たな貢献策を一緒に考えて作っていくのも意味があるような気がします。ネット上では,学生時代と同じくフラットですから。

 変化の波に乗り遅れ気味の本会ですが,これからはネットを通じて老いも若いも別なく,新たな時代に向かって漕ぎ出します。これまで以上に,会員の皆様の暖かいご支援を期待しています。今後とも,どうぞよろしくお願いいたします。

同窓会会長





一般社団法人
長崎大学玉園同窓会
会長 藤木 卓